飛躍的な成果につながる高効率太陽光発電!鋼鉄業界グリーン化アップグレードへ

「緑水青山はすなわち金山銀山。」のように、長年にわたり、武漢鋼鉄江北集団(WISCO)は一貫して前向きな姿勢で、グリーン発展の理念を断固として堅持し、高度な科学技術的な要素と限られた資源消費で、環境汚染の少ない産業構造と生産様式の構築に向けて積極的に取り組んできました。このようにして、鋼鉄業界における「生産グリーン化を果たし、業務発展を図る」模範を築きました。「十一五(第11次五カ年計画:2006-2010年)」において、武漢鋼鉄江北集団は、環境保護・省エネに向けた集約型発展を遂げるために、武漢三鎮に分布する高度な鋼鉄加工企業である武鋼冶金公司(現在の会社名は武漢鋼鉄江北集団有限公司である)を新洲区陽邏経済開発区へ丸ごと移転させ、武漢市の青空を守ろうとする果敢な姿勢を示しました。また、「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」において、武漢鋼鉄江北集団は58億元に達する環境保護用資金を投入し、「青空抱擁行動」を実施しました。さらに「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)」開始早々、宝鋼集団は武鋼集団と再編し、「中国宝武鋼鉄集団有限公司」を設立しました。これにより、グリーン循環型経済の発展の新たな1ページを書き始めています。

2017年6月13日は、武漢全市の注目に値する日となります。この日に、宝武集団傘下のハイエンド鋼材高度加工基地である武漢鋼鉄江北集団有限公司が、アジア・クリーン・キャピタル(ACC)と手を組み、グリーン製造、低炭素発展の協力理念のもとで共同で立ち上げた武鋼江北集団・14メガワット分散型屋上太陽光発電プロジェクトは正式にグリッド接続・発電を開始しました。これにより、武漢市の再生可能エネルギーの開発・利用における重要な戦略的配置を推し進めるための先導役を果たします。

では、このプロジェクトの注目すべき点についてまとめてみます。

規模が最大――武鋼江北集団分散型太陽光発電プロジェクトの総設備容量は14メガワットに上り、武漢地区に誇れる最大規模の分散型太陽光発電プロジェクトとなっています。太陽エネルギーは無論未来社会における最も発展の潜在力を持つクリーンエネルギーです。また屋上分散型太陽光発電システムは屋上遊休スペースを活用し、ユーザー側の身近に設置できるため、太陽電池モジュールによって得られるグリーン電力は直接ユーザーに消費されることができます。中国では、2013年末に、財政支援政策を打ち出し、分散型太陽光発電プロジェクトに生成されたグリーン電力を対象に、1キロワットあたりには、0.42元の補助金を与えることとなっています。しかし、取付場所の面積、屋上の荷重容量、ユーザーの消費電力量などの制限を受け、屋上に取り付けられる分散型太陽光発電所の規模は一般として、1-20メガワットとなっています。

効率が最も高い――武鋼江北集団分散型太陽光発電プロジェクトには、単結晶シリコン型太陽電池モジュールしか使用しないため、効率は295ワットで、光電気変換効率は18%と達しており、現時点の単結晶シリコン型モジュールの最高効率を誇っています。もちろん、市場の主力商品である多結晶シリコンの性能を遥かに上回っています。武漢は華中地区に位置し、うっとうしい雨の日が多く、通年の日照が少ないが、最高性能なモジュールを使用することで、地理上の劣位性を効果的に補うことができます。プロジェクトに使用されている太陽電池モジュールは合計して47,476個となり、年間平均発電量は約1187万kWhとなっています。伝統的な石炭火力発電所に比べ、太陽光発電システムはライフサイクル全般において、約222,672トンの炭素排出量を削減することができます。

リードタイムが最も短い――ユーザーと発電所投資デベロッパーは2016年末に提携契約を結びました。関連電力部門による審査認可及びプロジェクト会社の設立に所要した時間を除き、プロジェクトの集中施工期間はただの三ヶ月でした。作業現場は明確な分業により秩序正しく、責任分担もはっきりしていました。また、プロジェクトの施工により工場の正常な生産・運営に影響を及ぼしたことは一切ありませんでした。発電所デベロッパーとして、ACCは、多国籍企業と中国現地企業向けのサービス分野において豊富な経験を抱え、企業顧客に負けない厳格な環境管理体系を備えています。プロジェクトにおける施工現場駐在のプロジェクトマネージャー、総請負者、監督管理者は施工現場の各政策と基準を厳格に遵守します。全太陽光発電産業が目前に控えた「6・30」太陽光発電装備ラッシュに向けて分秒を争っている中(政府による太陽光発電設備に関する支援策は6月30日までにグリッド接続・発電に成功しないと、プロジェクトに対する補助政策がもらえない)、武鋼プロジェクトは準備万端で、余裕を持つ姿で臨んでいました。こんな肝心な時にこそ、計画とプロセス管理が重要です。

強者同士の連合――武鋼江北集団分散型太陽光発電プロジェクトの背後には強大な実力を備えるスター企業からのサポートがあります。当該プロジェクトのエネルギー需要側である武漢鋼鉄江北集団有限公司は世界の鋼鉄業界を牽引するリーディングカンパニーである中国宝武鋼集団傘下の子会社であり、年間100万トン以上の鋼材を高度加工する能力を備えています。また発電所投資デベロッパーであるACCは米ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)とデンマーク政府基金(IFU)が中国で投資した分散型太陽光発電所デベロッパーです。プロジェクトの総請負側は中国航天傘下の子会社である中国長江動力集団有限公司、施工業者は中冶南方工程技術有限公司と国網電力科学研究院武漢南瑞有限責任公司、監督管理機関は浙江明康工程諮詢有限公司です。さらに発電所の設備サプライヤーは、世界最大の単結晶シリコン型太陽光発電製品メーカーのLONGi Solar、世界初の1MW太陽光発電系統連系インバータの研究開発業者である東芝三菱電機など、いずれも太陽光発電産業のトップメーカーです。

長期保証――武鋼江北集団とアジア・クリーン・キャピタルはこれからの二十年間に渡るグリーンエネルギー戦略提携パートナーとして、エネルギー分野での協力を展開していきます。アジア・クリーン・キャピタルは全額投資、システム設計、工事施工及び長期運営・メンテナンスを含む太陽光発電所に関するワンストップ・エネルギーサービスを提供します。太陽光発電システムによって得られるグリーン電力は、武漢電力網の電気料金よりさらに安い約定価格で武鋼江北集団へ売買されます。ユーザーとして、武鋼江北集団は前期投資をゼロに抑え、エネルギーコストを継続的に減らすことができます。合併買収が珍しくないほど激動した情勢を見せる中国太陽光発電市場では、アジア・クリーン・キャピタルの堅持と顧客への長期的保証は、企業の実力、顧客の未来発展、自己建設された太陽光発電所の建設業界に誇る最高品質に対する十分な確信とクリーンエネルギー事業への執着からきたものです。

「窮すれば即ち変ず、変ずれば即ち通ず(最悪の事態に陥ってどうにもならなくなると、かえって活路が開けるものだ)。」武鋼江北集団分散型太陽光発電プロジェクトがグリッド接続・発電に成功したことにより、華中地区における宝武集団の鋼鉄加工、鋼構造製造などの業務分野の重要基地に注目し、生態発展と環境保護に関心を寄せる企業と一般大衆に新たな境地が開かれました。同プロジェクトの背後には、武漢エネルギー構造の最適化に向けて必死に努力しようとする各企業の姿勢と責任感が伺えます。太陽光発電プロジェクトによって、武鋼江北集団により力強い成長力とより高度化のグリーン化をもたらし、そして武鋼太陽光発電プロジェクトを参考とし、より多くの現地企業がクリーン生産、グリーン発展の潮流に乗ってくれるように期待します。